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イチ公務員の日々

聖なる夜は「論理的」に

 どうも、マスクドです。前回わたしが更新したブログでは、山口二郎氏の『戦後政治の崩壊』について、今度は自分なりの「戦後政治」のビジョンをたててみることを次回のテーマにすると申しておりましたが、それはひとまず置いておきましょう。(汗)
 さて、今回のテーマは、「論理学」にしようと思います。なぜいきなりこうなったか。それはもう、私の気分によるところが大きいのですが、たまたま、野矢茂樹氏の『入門 論理学』を読んだことがきっかけです。今までなんとなく使っていた「論理的」とか「論理的じゃない」とかいうことばですが、これを読んで、そもそも「論理」・「論理学」とは何なのかということを考えさせられました。私にとって得るものが多かった本であったので、今日は12月24日ですが「そんなの関係ねぇ!」って感じで、少し「論理」について私がこの本から得たものを紹介したいと思います!!
 「論理」とは、私たちのことばとことばのつながりであり、「論理的」というのは、そのつながりに矛盾がないことを言います。また、「ことばのつながりに矛盾がない」ことを「論理的」であると言うのであって、その内容が「常識的」でなくても、それは「論理的」であり得ます。例えば、
「ミスターサタンは本気になれば、どんなやつと戦っても絶対勝つ。ミスターサタンはスーパーサイヤ人と戦った。互いに本気であった。スーパーサイヤ人はミスターサタンに負けた。」
という文章を考えてみると、これが「非常識」であることは明らかでしょう。(笑)しかし、このことばのつながりに矛盾があると言えるでしょうか?「ミスターサタンは、本気なら絶対勝つ」ということがこの文章の前提になっているのですから、相手がたとえ「スーパーサイヤ人」であろうとも、彼に勝つことはできないのです。このことばのつながりは正しいのだから、この文章は「論理的」な文章ということができます。内容の「正しさ」と、ことばの「正しさ」は両立しないこともあるのです。
 「論理的」=矛盾なく、完全にそのことばの意味をとらえ、説明することをめざして、野矢氏はこの本でいくつかのキーワードの論理について、それを体系化しています(「または」、「かつ」、「でない」、「ならば」、「存在する」、「すべて」)。ここではそれぞれの論理体系について説明しませんが、「なんとなく」ではない、「論理的」なことばの使い方というのは、ときにあまりに当たり前であって、ときにすごく頭を悩ませます。
 自分自身のことばの使い方に目をむけてみてください。みなさんは「論理的」にことばを使っているでしょうか?私はふだん「なんとなく」言葉を使っていたなあと感じました。たぶんことばのつながりは矛盾だらけだったでしょう。これからは、少し意識してことばをつなげていけたら良いと考えています。
 矛盾だらけのことばでは、伝えたい内容も伝わらないかもしれません。今年のX'masは、一つひとつのことばのつながりをじっくり考えながらすごしてみてはいかがでしょう??
 それでは、Merry X'mas!!!          


マスクド  
by sgakusei | 2007-12-24 14:40
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